スーパー・プロフェッショナル・ハイスクールとは?
文部科学省では、専門高校において、大学・研究機関・企業等との連携の強化等により、社会の変化や産業の動向等に対応した、高度な知識・技能を身に付け、社会の第一線で活躍できる専門的職業人を育成することを目的とし、先進的な卓越した取組を行う専門高校を指定して研究開発を行う「スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール(SPH)」事業を、平成26年度から実施しております。

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本校の事業内容
研究開発課題
勢農ブランド確立への挑戦!未来の農業を拓く専門人材育成プログラムの開発
~地域創生や成長産業としての農業を担うための資質・能力の育成~

研究開発の概要
地方創生や農産物の輸出等に果敢に挑戦しようとする将来のスペシャリストの育成を目的に、生涯にわたって自ら考え課題を解決していく力や主体的に行動できる力(課題解決実践力)を持った人材の育成に必要なカリキュラムや学習指導法、地域連携の研究、さらにはキャリア教育の在り方について研究する。

本校の詳しい事業内容については、下記をご覧ください。

H28SPH(群馬県立勢多農林高校)イメージ図.pdf


(1)学習指導法等の研究
農業の専門科目では、学校設定科目「地域連携Ⅰ・Ⅱ」、「農業マーケティング」を設定するとともに、各学科の中核科目においてプロジェクト学習法を取り入れ、主体的・協働的な学習活動を展開することにより、課題解決実践力を育成する。

(2)地域連携の研究
地域資源を活用したプロジェクト活動を全学科で展開し、関係機関との連携強化を図りながら、「勢農ブランド」として発信できるモデル事業等の研究を行う。

(3)キャリア教育の研究
専門高校におけるインターンシップの効果的な実践方法や、専門科目内でのキャリア教育の指導法について研究する。
研究成果

(1)学習指導法等の研究

学習指導法等の研究における主な成果(平成29年度)

・「農業と環境」では、プロジェクト学習を通じて「専門的な知識・技術の習得」と「プロジェクト学習法の習得」ができた。また、記録簿への記載状況から『課題発見力』が育まれていることが伺えた。

・「野菜・草花と地域連携Ⅰ」では、プロジェクト学習にGAP(農業生産工程管理)を位置付け、より専門的な知識・技術の習得が図られた。また、動物科学科の「農業経営実践」では農場HACCPを導入し、幅広い専門知識の習得と経営意識の醸成が図られた。

・普通教科では、本校ルーブリックの基本的指標(資質・能力)を意識した授業展開を心掛けて実践した。その結果、生徒自身が自分の資質・能力の成長を認識していることが分かった。

・本校ルーブリック評価から、「農業と環境」のパフォーマンス課題とその評価基準を作成した。

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(2)地域連携の研究

地域連携の研究における主な成果(平成29年度)

・学科連携プロジェクト活動は、「桑の葉関連」「アワバタダイズ関連」「冬桜関連」の3つの活動を展開した。その結果、「植物バイオ研究部」「フードバイオ研究部」「実験動物部」「食品製造部」では各々の研究内容が評価され、様々なコンテストで入賞することができ、生徒の士気の高揚や意欲向上が図られた。

・フィリピン大学ルーラル高校生12名、職員3名の計15名が来校した。ディスカッションの交流を行ったクラスでは、英語への関心や外国農業への興味・関心が高まった。

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(3)キャリア教育の研究

キャリア教育の研究における主な成果(平成29年度)

・短期インターンシップ、長期インターンシップ、デュアルシステムに参加した全ての生徒が、インターンシップによる専門分野の理解とその効果を認識した。また、生徒の様子、日誌等から専門分野への興味・関心や意欲の向上が確認できた。

・本校におけるポートフォリオを作成し、学習実績や資格取得内容等を記録し、学期毎に振り返りを行った。生徒の記録内容から、振り返りから目標設定ができるようになってきている。また専門分野への進路の意識も高くなった。

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